平成30年台東区議会 第1回定例会 代表質問要旨


2月17日(土)平成30年台東区議会 第1回定例会にて代表質問をいたしました。

1.  人材への投資による区民が輝く地域社会の構築について

少子高齢化や人口減少が進む中、区民の誰もが活躍し輝く地域社会を構築するためには、自治体による適宜・適切な施策の実施が求められている。
待機児童の解消や小中学校での学力向上に向けた取組をはじめ、再就職に向けた学び直しができる環境づくり、福祉人材の確保など様々な課題があるが、世界に冠たる台東区として益々輝くためには、働く方、働きたい方、学びたい方などあらゆる方への「人の投資」を力強く行うべきと考える。
そこで、台東区に住んでよかった、来てよかった、働いて学んでよかったと、区民の誰もが活躍し、笑顔になれる地域社会の構築を目指すべきと考えるがどうか、区長の所見を伺う。

【区長答弁】

寺田議員のご質問にお答えいたします。

ご質問の第一は、人材への投資による区民が輝く地域社会の構築についてです。
区はこれまでも、区民の生活を第一に考え、山積する課題に的確に対応し、誰もが安全で安心して暮らし続けられるまちの実現に向けた取組みを推進しております。
私も、議員と同様、大切なことであると区民の誰もが活躍し、笑顔になれる地域社会の構築を目指していくことは大切なことであると認識をしております。
今後とも、区民の皆様の多様なニーズを把握しながら、様々な施策を展開して参ります。

2.  地域包括ケアシステムの強化について

現在策定を進めている.「第7期台東区高齢者保健福祉計画・台東区介護保険事業計画」では、「地域包括ケアシステムの強化」に重点を置き、「高齢者が、住み慣れた地域でいきいきと安心して暮らし続けられるまち」の構築に向け、「生きがいづくり」を施策の方向性に加え、支え合う共生社会を目指している。
また、本区ならではの特性を生かし、互いに助け合う、支え合いのまちづくりを本計画とともに作り上げるべきと考える。
そこで、今後どのように地域包括ケアシステムの強化に取り組んでいくのか、区長の所見を伺う。

【区長答弁】

ご質問の第二は、地域包括ケアシステムの強化についてです。

私はこれまで、地域包括ケアシステムの構築に向けて、介護予防の推進による高齢者の元気づくりをはじめ、認知症への対応、特別養護老人ホームの整備などに取り組んで参りました。
「第7期台東区高齢者福祉計画・台東区介護保険事業計画」では、これまでの取組みをさらに発展させるとともに、高齢者やその家族からの多様化・複雑化する相談に応じるため、総合的な相談支援体制の強化をはじめ、買い物やごみ出し等、様々な生活支援ニーズに対応するサービスなどの充実を図って参ります。
今後も、住み慣れた地域で安心して生活を送れるよう、地域全体で支え合う地域包括ケアシステムの強化に、積極的に取り組んで参ります。

3.  障害者施策の充実と人間性輝く人権施策について

次の2点について、区長の所見を伺う。
①現在、「第5期台東区障害福祉計画」の策定が進められ、4つの基本目標と10の重点課題が掲げられているが、重点課題の「権利擁護の推進」が肝要である。中でも「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」の認識が広まることで、その他の重点課題も解決に向かい、施策も進むと考える。
そこで、今後どのように障害者の権利擁護施策を推進していくのか。
②本年は世界人権宣言採択70周年の節目であり、その意義を再確認すべきと考えるが、現実には、排他主義によるヘイトスピーチやインターネット上での新たな差別問題が生じている。
情報発信力の高い青年層に対して人権教育を行うことで、青年自身の個性の発揮や地域共生社会の構築につながると考える。また、人権に関する条例や計画なども必要と考える。
そこで、今後どのように人権施策を推進していくのか。

【区長答弁】

ご質問の第三は、障害者施策と人権施策についてです。

まず、障害者の権利擁護施策についてです。
現在、策定を進めている「第5期台東区障害福祉計画」において、「権利擁護の推進」を重点課題の一つとして掲げ、「障害者差別解消法」を理解するための講演会や事業者向け講習会を開催するほか、各団体の研修会等の機会を活用し、情報発信を行っていくこととしています。
議員ご指摘のとおり、法律の理解が広がることにより、その他の重点課題への対策も進むものと私も考えております。
今後も様々な機会を通じて「障害者差別解消法」の周知・啓発に努めるとともに、虐待の防止や養護者に対する支援、成年後見制度の普及などの施策を充実することで、障害者の権利擁護の着実な推進に取り組んで参ります。

次に、人権施策についてです。
一人ひとりが自分らしく生き、誰もが幸せに生きていくためには、お互いを思いやり、生活習慣や文化、.価値観などの多様性や人権を尊重することが大切だと私も認識をしています。
これまでも区では、世界人権宣言に込められた願いや、国の計画に基づき、区民の皆様が人権課題を理解し、人権について考えるきっかけとなるよう、「人権のつどい」や、講座、区公式ホームページなどを通じて、障害者や女性、子供、高齢者等様々な人権課題の啓発に努めて参りました。
引き続き、区民の皆様の人権に関する理解が深まり、人権尊重の理念が広がるよう、青年層を含む全ての世代に対する効果的な啓発に取り組む中で、条例、計画の必要性についても研究して参ります。